災害時に助けてくれたキャンピングトレーラー

震災時・災害時に役に立つキャンピングトレーラー

北海道では、皆様の記憶にも新しいと思いますが、201896 午前37分最大震度7の地震が北海道胆振東部を襲いました。

地震当日のお昼頃。キャンピングトレーラーに避難。

その後、間も無く北海道全域の大停電、ブラックアウトが追い打ちをかけ、余震が続く中、情報も入ってこず恐怖が増して行きます。

地震発生時には何も考えられなかった

前々日の4日は、台風のような嵐で、自宅玄関のガラスが割れ、近所の公園は倒木、近所の加工場は吹き飛ばされ倒壊するなど多数の被害。片付けもままならないままに、6日の早朝の大地震、そして、ブラックアウト。

強風で吹き飛ぶ建物

地震発生時「家が倒れる!」と、本気で思うほど家から「きしむ音」がしました。こんなにも家が「きしむ音」は、聞いたことはありません。生まれてこのかた、最初で最後に聞いた音。

札幌もかなり揺れ、余震もしばらく続き、地震が発生してから全く寝られず、娘と自宅の居間で過ごしていましたが、ブラックアウトで真っ暗な中、携帯からの情報のみ。何が起きているのか、いつまで続くのか、さっぱりと分かりません。不安だけが増していきます。

停電時の復旧への期待

午前3時半頃に停電となり、真っ暗の中、2箇所に付いてる非常灯が点きましたが20年以上も前に設置したもので、あっという間に真っ暗に。頼れるものは携帯電話だけで情報も灯も携帯電話。

携帯電話のフラッシュにペットボトルの飲み物を乗せて。地震間も無くの照明はこれだけ。

ただ、心のどこかですぐに復旧するだろう。と思っていたのも事実。今までにそんなに長い間の停電を経験したこともないですし、日本という国の技術をどこかで信じ切っているから。

しかし、期待虚しく夜が明けようとしてもまだ停電が続き、携帯電話の検索結果は、長引く情報がどんどんと増えていったことを覚えてます。これが大停電、ブラックアウトの始まりでした。

震災時に助けてくれたキャンピングトレーラー

ブラックアウト、そして、余震が続く中、一番に助けてくれたのが、キャンピングトレーラーの存在。当時乗っていたキャンピングトレーラーは455UF

極力、キャンピングトレーラーの中に避難してました。

朝方、余震が続く中、停電が長引く事を覚悟して、キャンピングトレーラーに移動しました。日が昇ると停電よりも余震が来るたびに「家のきしむ音」が家の中を駆け巡ります。自宅は、3階建で、2階が居間、寝室が3階です。3階は揺れも多く、3階には怖くて居ることが出来ませんでした。

当時は、普段、どこに出かけてもテレビを見ることがなかったので、455UFのスペースの問題もあり、テレビは設置していませんでしたので、情報源として部屋からテレビを持ち出しトレーラーに設置しました。(キャンピングトレーラーの電源システムは後日紹介いたします。)

それにしても街中の信号機が全て止まる大停電、ブラックアウトの中でもテレビ放送が続いていたのには驚きです。

備蓄の重要性

備えはやっぱり必要!「置き場所にも困るし食べるものだけ買いなさい!」と備蓄に否定的だった娘も震災を期に備蓄に賛成。

近所のコンビニ、スーパーの商品はほぼなし。

我が家の備蓄の主なものは以下の通り。普段キャンプなどで使うものが多く、ここから使い、定期的に補充する感じです。

水(ウォーターサーバー用)

米(玄米)

パスタ、乾麺、カップ麺

缶詰レトルト食品

冷凍ジンギスカン、冷凍肉多数

調味料系

テッシュ類

炭、薪

LPガスボンベ、カセットガス

酒(笑)

その他の備え

キャンプ用品は、出先で何の不住もなく何泊もできるわけですから、災害時には最大の備えになると考えてます。

スーパーに若干残る品物

我が家で使用頻度の高いキャンプ用品は以下の通り。

テント

薪ストーブ

寝袋

アルコールストーブ

鉄板、フライパン、鍋、スキレット、飯盒炊爨

焚き火台、炭コンロ

カセットガスコンロ

カセットガス釜

電気炊飯ジャー

ポータブル電源、太陽光発電

照明器具、ランタン

製氷機

ソーダストリーム

キャンプシャワーセット(後日記述します。)

サウナテント一式(後日記述します。)

キャンプお風呂セット(後日記述します。)

まとめ

キャンピングトレーラー、キャンピングカー、キャンプ用品は、災害時の備えとしては、とても安心できるものです。

家から極力出て食事は外で

大活躍したのは、我が家の付近は、電気だけが止まり、水道は通っている状態ではありましたが、ご近所さんは、ご飯を炊くことが出来なかったり、携帯電話の充電ができなかったり等、ご近所さんに電気を開放してましたので、感謝されました。貯めた電気を使い切っても翌日また太陽光で貯まりますので。中にはコーヒーでも飲まないとやってられないわ!と、ご近所さんが集まりコーヒータイム。

※車で携帯電話の充電をしていた方もおられますが、ガソリンスタンドのほとんどが閉まっており、やっていたとしても長蛇の列。ガソリンがとても貴重でした。

そんな事から、普段から使い、使い勝手のわかっているプライベート避難所としては最強かと考えてます。それでなくとも大混乱の中に立たされる訳ですから。ご飯、そして寝床は、いつもの慣れている環境があれば、心の拠り所になります。

結局、食べ物や燃料の備蓄品も、普段から使うものなので、ちょっと多めに在庫しているだけで、古い物から使っているので無駄にもなりません。

しかも、キャンピングトレーラーやキャンプで出発する際も、備蓄品がまとめてありますので、そこから車、キャンピングトレーラーに積み込むだけなので、普段の出発時も忘れ物がなく楽になりました。

なお、余談ではありますが、最終手段で完全に自己責任ではありますが、分電盤のメインブレーカーを落とした状態で、宅内のどこかのコンセントにソーラーパネル電源や発電機電源をつなくことにより宅内の電気も使えるようになりますが、単相3線式等理解されてない場合は危険ですので、絶対にやらないでください。

北海道全てがブラックアウト。その時の星空がとても綺麗だったことが何よりもの励みになりましたし、何よりもの救いでした。

備えあれば憂いなし!備えれば備えるほど、肩透かしに終わり、災害は起きない!と心から信じて。これからもキャンピングトレーラー生活を充実して行きたいと思います。

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